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デザインスタジオアライ


by tamo-arai
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PostScriptについて

RSSでIT関連の情報を見ていたら”GostScript”という言葉を久しぶりに見ました。
Gost、幽霊ですが実はPostScriptを似せた疑似言語です。

以前、仕事でAdob社のPostScriptプリンタ開発を行っていました。
PostScript(以下PS)はDTP業界では常識的なプリンタに搭載されている言語です。

PS、つまりプログラム言語です。

DTPとPSを簡単に説明しますと…
DTP業界ではPSプリンタを購入し、プリンタから「印刷」と実行するとPS言語で書かれた情報がプリンタに送られそれをPSプリンタの中に入っているPSインタプリターが解析し、人間がCRTで見たのと同じ結果を内部で生成し印刷する訳です。

PSは米国Adob社で開発されましたので日本語を処理する場合、日本語が特殊な書体として技術ノウハウが必要があります。それを最初に技術提携したのが日本のモリサワ社です。
そのためモリサワ社とDTP業界は切っても切れない関係が続いています。

またDTP業界ではCRTで見たのと印刷結果が同じであるようにプリンタにもmacにも同様な日本語PSフォントを入れ込んでおきます。
これがDTP業界で知られているmacが使われている根本的な歴史となっています。


その後よく知られているPDFというのもありますがこれもWEBが発展した来た数年前からadobe社が考え出した技術です。
PDFというのはPortable、つまり”軽い”ということです。
DTPでは文字化けは印刷結果としてあってはならないことですが、インターネット上のブラウザ閲覧では大きな問題になりません。
印刷コストを落とし書類を配布しmacでもWinでも似たように文書が見れればいいのです。
逆に言いますと印刷したときの結果は保証しません。
保証する際にはPDF作成時にフォントの埋め込み技術を使用しますが、データが大きくなるのでPortableでは無い=つまりPDF本来の意味が無いわけです。

この辺りのことは知られているようで知られていないDTPの歴史的な背景があります。

書いていけば本一冊くらいになってしまうので難しい話は専門書やそれらのサイトにお任せすします。

WEBもDTP技術から進んできた歴史があります。
by tamo-arai | 2006-05-27 23:21 | 日々感じたこと